もう、入院したくても入院できない時代に突入しています。
2025年までに、 入院ベッド15万病床削減
これは、入院したくて病院へ行ったとしても、入院ベッドの空きが不足し、入院することができにくくなるということです。
今でも、場合によっては、入院ベッドがなくて、救急車の搬送を断る病院や、せっかく救急搬送されても、別の病院へ転送されることはよくあります。
病床削減の目的は医療費削減です。入院患者が減ると、いわゆる保険として支払われている医療費が減るからです。
県によって増えるところ(首都圏、大阪、沖縄)もありますが、残り41道府県は減ります。入院の必要性がない患者が減るという算段ですが、入院したいのに入院できなくなる可能性が高くなるわけですから、不安が高まるニュースですね。
ちなみにざっくり、医療費は年間40兆円、そのうち4割が入院費となっています。
たしかに、医療費は国の財政を圧迫しています。これはこれで考えなければならない問題です。
普通に考えて患者数が減れば医療費は減ります。長生きする人が増えて医療費が増えたとも言われています。
どうなるのか
患者だけでなく、病院にとっても病床数が減ることは避けたいところです。
病院を建てるときに、都道府県から許可をもらって入院ベッドを確保するのですが、せっかくもらった許可ベッドを返上する可能性もでてきます。もちろん、入院患者数が少ない病院であれば、入院ベッドを減らすのは当然の事ですが。
回転率のよい病院の場合、とくに救急を受けいるのを重視している病院は、いつでも救急患者を受け入れる体制をしかなくてはならず、そのために退院調整のしごとがさらに増えてきます。
病院職員も業務量が増えますし、患者にとっても、もう少し入院して安心したいところ、早期退院を迫られることになりかねません。
病気にならないことが一番です。
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