誰でもわかる診療科の選び方

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初めて病院にいくと、いろいろと戸惑うことがあります。最近は、病院のホームページも豊富にあり、受診の仕方も詳しく掲載されています。そこにかかれている流れにそってやれば、受診できます。しかし、最初はどの診療科を選択すればよいのか悩むこともあるはずです。

 

病院で必ず聞かれる診療科

病院へ行くといろいろな質問を受けます。

その中でも最初やっかいなのが、「希望の診療科」です。病院特有の質問で、最終的には自分で希望する受診診療科を選ぶ必要があります。初めて病院にいってときに、悩んでしまうのが診療科の選択です。

 

 

診療科の選び方に正解はない

まず、知っておきたいのは、診療科の選び方に正解はないということです。どの科を受けても、それが間違っているということはありません。どの診療科を受診しても、なにも恥ずかしいことはないです。

しかし、症状によって、どの診療科を受けるのが普通かある程度は決まっています。

これがジレンマになってしまうのですが、受診してみないと、それが自分の治療に合っていた科なのかどうかがわからないのです。受診するまえにそれがわかればよいのですが。

受診した科で、別の科(先生)を受診したほうがよいとコンサルトされる事があります。これは受診が無駄だったように思えますが、無駄ではありません。 場合によては、たらい回しのようになることもあります。全部の診療科を受診するぐらいの気持ちで望みましょう。

たらい回しは避けたいですが、それを気にしすぎると、どの科がいいのか悩みこんでしまいます。最初から専門の先生に診てもらいたいという気持ち、それはわかりますが、そこに到るまでには無駄とも思えるステップをふむ必要があるのです。

また、病院にはいろいろな職種の方が勤めていますが、診断できるのは、医師だけです。受付や問診でどんなに詳しく自分の症状を伝えたとしたとしても、診察結果は受診してみないとわかりません。

また、医師であっても、検査しないとわからないことだらけです。検査して診断がついてはじめて治療方針が決まるのです。

 

簡単な診療科の選び方

診療科から選ぶのか、病院から選ぶのか、これも悩みどころですが、まずは近くの病院で、診療科があるのか把握する必要があります。

標榜されていない科をいくら希望しても、受診することはできません。実は、受診する病院が決まってしまえば、必然的に最初に受診する診療科は決まってきます。

病院が決まっていれば、診療科の選び方はそんなに難しくありません。病院で症状を伝え、すすめられた診療科を受診するのが正解です。それがその病院での最適な診療科です。

繰り返しになりますが、受診して、別の科へコンサルトされる場合もありますが、それは受診した結果わかったことで、無駄ではないのです。

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総合病院の場合

ここからは、総合的に診療科がそろっている総合病院を前提に話を進めます。

診療科だいたい部位毎に決まっていますが、治療の方法から、大きく「内科」と「外科」に分かれます。内側から治すか、外側から治すかの違いですが、簡単に言うとこれは、内服薬(つまり飲み薬)で治すか、処置や手術で治すかの違いです。

最近は、「総合診療科」という科もよくみられます。内科か外科かわからない場合は、総合診療科を先に受診するのも手ですが、総合診療科がない病院もあります。

とりあえず診療したいのであれば、内科から始めるのが一般的です。

どの診療科を受診したらよいのかわからない場合は、内科を受診すればよいということです。これが結論です。

 

簡単な診療科の説明

原因がよくわからない症状に対しては、内科受診が最初の一歩になりますが、各診療科の特徴を知っていたほうがなにかとスムーズにことが運ぶので簡単に説明しておきます。大概は、治療する部位で決まってきます。それぞれの部位に対して、内科的か外科的かの二つのアプローチがあります。

  • 内科
    熱が出た、咳が出たなどなにかわからないけど、とりあえず、薬で治療したい場合は、この科です。症状が長引いたり、改善しない場合には、他の診療科に回されることになりますが、まず、この診療科で振り分けてもらうのがよいです。
  • 外科
    怪我をした時です。ころんだ、切った、ぶつけた、なんらかの外傷があれば、この科です。骨折していれば整形外科になりますが、まずは外科で受診して骨折かどうか見てもらってからでもよいと思います。
  • 整形外科(整形内科)
    骨に関することはこの科です。腰痛なども、この科です。
  • 消化器内科(消化器外科)
    内科の中でも、消化器(胃や大腸などの食べ物を消化する臓器)に関しては、消化器内科になります。肝臓、膵臓もこの診療科です。
  • 循環器科(心臓血管外科)
    不整脈など、心臓や血管に関するときには、この科です。よくある高血圧症は、内科でもよいと思います。
  • 呼吸器内科(呼吸器外科)
    咳など、肺に関するときは、この科です。肺が関係しているのかどうか、まず内科で診てからでもよいかと思います。
  • 脳神経外科(神経内科)
    脳梗塞のように、脳に関する診療科です。脊髄などは整形外科の場合もあります。頭痛やめまいなどは、いろんな原因があるので他の科になる場合もありますので、最初は内科や外科でみてもらってもよいと思います。
  • 耳鼻咽喉科
    耳、鼻、喉に関する診療科です。検査した結果、脳神経外科、口腔外科や消化器科で診た方が良い場合もあります。補聴器をつくるときには、耳鼻咽喉科でみてからのほうがよいかもしれません。
  • 口腔外科
    口のなかです。耳鼻咽喉科で良い場合もあります。
  • 眼科
    目です。まぶたも診ます。メガネを作る時は、眼科で診てもらってからのほうがよいかもしれません。
  • 皮膚科
    湿疹など、皮膚に関する診療科です。火傷は外科でもみますが、皮膚科のほうがよいです。
  • 泌尿器科
    男性器、膀胱、腎臓、前立腺も泌尿器科です。尿に関係する診療科です。女性は先に婦人科で診た方が良い場合もあります。
  • 婦人科
    女性器や子宮に関する診療科です。更年期などもこの診療科です。
  • 産科
    妊娠に関する場合は産科です。
  • 小児科
    子供の場合ですが通常は中学生までです。
  • 美容外科・形成外科
    脱毛や皮膚の傷を残さないような手術などが主な対象です。
  • リハビリテーション科
    整形外科、心臓血管外科脳神経外科などの治療をうけ、そのあと機能回復で受診する科ですので、最初にいきなりリハビリテーション科を受診することはまずないです。
  • 精神科
    精神に関する診療科ですが、最初から精神科を受診することはないと思います。最初は内科や総合診療科で診た方がよいと思います。不眠や不安症の場合は、心療内科という科もあります。
  • 総合診療科
    全身症状など、どの部位が影響しているのかよくわからない場合にはこの診療科です。最初の入り口の診療科ともいえます。
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